TLCフォニックスをやってみた感想・レビュー|ビギナーコース編


今回は、TLCフォニックスという英語教材のレビューです

リーディング力を身につけるための教材
TLCフォニックスは、英会話中心ではなく、英語のリーディング力を身につけることでバイリンガルに育てようという英語教材です。

1日に1回、5分ほどの動画と、クイズとワークシートを続けるというスタイルデス
まず学ぶのはフォニックス
TLCフォニックスという名前にある通り、まず「フォニックス」を学びます。

日本で育ったワタシたちが習った英語の順番とは、おそらく違うと思いマス

ちなみに、フォニックスってどんなの?

フォニックスは、Aは「エイ」ではなく「アッ」、Bは「ビー」ではなく「ブッ」と読むみたいなことデス

……それってどういう意味があるの?

たとえば、「Apple」は「A」で始まりますが「アップル」です。単語のように「エイ」とは読みません

たしかに

フォニックスでは、「アッ」と覚えマス

あ、だから「Book」も「B」で始まるけど「ビー」じゃなくて「ブック」の「ブッ」ってことか

ザッビエルン!

え?
「A」は「アッ」
「B」は「ブッ」
のような感じです

なんで、そのフォニックスってのから始めるの?

ワタシが子供のころは、英単語を覚えて必死に頭の中で繋げていました

たしかに! Theという単語があれば「その」と訳して「ん?」ってなってたなあ

でも、フォニックスを学ぶと知らない単語を読むことができマス

そうなの? アッとかブッで?

そうなの。フォニックスは、日本語の「あいうえお」みたいなものです

……あいうえお

知らない言葉が、ひらがなで書いてあっても「あいうえお」を知っていれば読めマス。「ざびえるん、かっこいい」とか

はてお、かわいいとか?

そう。フォニックスを覚えると、ある程度の単語を読めるようになるということデス

単語を覚えるのではないってことか

そう。正確にはフォニックスを覚えたあとでいいってことかもだけど、まあそんな感じ

ちなみに「TLCフォニックス」はなんで始めたの?

うちではこどもが2歳くらいから、英語をはじめました
- こどもちゃれんじEnglish(2歳くらい)
- ミライコイングリッシュ(2歳半くらい)

とりあえず始めてみたものの、これからどうすれば良いのかなと思っていた時に時に一冊の本に出会いました


……世界で活躍する子の英語力の育て方か

ちなみに、この本を書かれたのがTLCフォニックスを運営される船津徹さんという方デス

あ、そうなの?

個人的に、この本に書かれていることがドンズバすぎて、TLCフォニックスを始めました。一度は読んで損はない本デス。まじ1650円以上の価値があるので、ぜひ!


でさ、本の紹介もいいけど実際のとこ、TLCフォニックスって何するの?

ちなみにTLCフォニックスには3つのコースがあります
- ビギナーコース
- インターミディエットコース
- アドバンスコース

簡単にコース内容の説明です。時間かかるけど動画観ながら進んでもらうと違いがわかりやすいかもデス
6ヶ月間でアルファベット26文字の正しい発音、大文字小文字のマッチング、身体や家など生活単語500語、マザーグースやナーサリーライムなど英語圏の子どもたちに昔から親しまれている遊び歌を身につけます。
ビギナーコースの動画(3分ほど)

毎日こんな感じの動画と、これに関するクイズ・ワークシートをします(10分くらい)

なんかキャッチーだねえ
1年間で3文字~5文字単語の正しい読み方、日本人にとって正しい発音を身につけることが難しい子音ブレンズ(bl, plなどの連続子音)や子音ダイグラフ(th, shなど二つの子音が一つの音を作る)の正しい読み方を学習します。
インターミディエットコースの動画(3分ほど)

ちなみにうちは今ここだけど、まあまあむずかしい

これもキャッチーだけど、少しずつ難易度が上がってくるんだね

でも、毎日頑張ってマス
1年間で5文字~10文字単語の正しい読み方、日本人にとって発音を身につけることが難しい短母音と長母音の使い分け、RとLの使い分け、ight, oughtなどの特殊な綴りの単語を学習します。
アドバンスコースの動画(3分ほど)

最後はこのコースですが、ここはまだ未体験ゾーンなので感想はまた追々デス

これが3つのコースか。すんなり進んでも、全部で2年半くらいってことだね
これから英語を始めるならビギナーから

ちなみに、まだフォニックスを身につけていない子の場合、ビギナーから始めることになりマス

じゃあ、これから英語を始めるならほぼ「ビギナーコース」からだね

で、このコースをクリアしてどうなるのって話ですが

まあ、結局はそこだよね

クリアすると、英語圏の小学低学年レベルの英語の本が「自分の力で」読めるようになる、とのことでデス

そうなんだ、話せるようになるってことではないんだね?

そこはまた後でお伝えしますが、まずは本を読めるようになる。そこから先はお気に入りの英語の本を「多読」することをTLCフォニックスでは目指しています

本を読めるようになるための教材ってことか
うちではビギナーコースが終了して、いまインターミディエットコースを毎日頑張っています。最初は、フォニックスどころか、ABCもあやしい感じからスタートしましたが、いまではTLCのおかげでフォニックスを覚えています。

ビギナーコースを終了するまでですが、ワタシが感じた良いところデス
- 曲がキャッチーで覚えやすい
- 家で身につけるためのポスターがある
- 英語を話さなくても安心できる
実際の動画を観てもらえばわかるように、曲がとてもキャッチーです。

覚えやすくて、自然と大人も口ずさむくらいの曲調です(中にはむずかしいのもありますが)

この曲を聴いてれば、身につくものなの?

フォニックス読みで歌われている音楽ばかりだから、たまに口ずさむこどもの英語が格好良くて…そうそうそんな感じで言いたいけど言えないんだよ、と思ったりしマス

へえ、そういうもんなんだ

ただ、どんな教材でもそうですが、自分たちの感覚に合うかは大切です

まあ、そうだよね

ワタシは一度聴いてみていい曲だな思いました(特にビギナーコースの動画の曲)。そう思えれば、毎日続けるハードルは意外と低くなると思いマス


ちなみに各コースごとに、このようなPDFがあります(わりとたくさん)

どのくらいあるの?

ビギナーで72枚くらい

ワオ、ベリービッグ!
- オンディマンド型動画レッスン:180種
*各5分程度 - オンライン動画クイズ:180種
*合計1080のクイズ - フルカラーチャート:72種
*歌のテキスト/単語テキスト - ワークシート:360ページ
*フォニックスの練習 - ソングMP3:90曲
*フォニックスとボキャブラリーの歌
上記全ての教材がコースに含まれます!

ちなみにビギナーコースの中でも「6つのコース」に分かれてるので、すべて一気に使うわけではないデス

これを壁に貼って、英語に囲まれる環境を作るってことか

sou。最初は少し抵抗がありましたが、何気ない時にそれらをじーっと真剣に見ている娘がいます

じーっと見てるんだ

そして、毎日のクイズをすると答えられるようになりマス

覚えてるんだ

子どもってすごいなって思うのが、まだ3歳とかでも自分で照らし合わせてたりしてマス

そうなると貼るしかないね

はい、コースが変わるごとに張り替えてマス

個人的に、これがTLCフォニックスを始めた一番のきっかけと言ってもいいかもしれません

英語を話さなくても安心できるって、ちょっとよくわかんないね

TLC(船津先生)の考えとして「英語を無理に話さなくてもいい」というのがありマス

それは、英語の本を読めるようになるのが目的だから?

はい。TLCフォニックスでは、英語の本を「多読」することによって高度な英語力を獲得していくことを目指すステップが組まれてマス

でもさ、お金をかけてるのに、その話せないっていうのは……なんというかさみしくない?

そう思う気持ちもわかりマス。でも、本を読むことができれば、自然と英語を話せるようにもなるので、無理に英語で話をさせようとしなくていいとのことデス

そうか、とにかくまず英語の本を読めることなんだね
英語を話して欲しい熱を下げる

これは個人的にはとても良くて、なんかノンプレッシャーです

ノンプレッシャー?

さっきハテオさんが言ったように、お金をかけるとその見返りというか、意味を求めてしまいがちです

だよね、だよね?さっき絶対スカしたよね?

英語を学び始めて、子どもが英語を話すと嬉しくてついもっと話して欲しくなる。でも、それがよくない

え、そうなの?

よくないニダ。日本語でもよく話す人もいれば、あまり話さない人もいる

まあ、そうだね

それを英語だからって、無理に話をさせたり、みんなに披露させたり、無理はよくない

ギ、ギクゥ!

英語を特別なものにするのではなく、読めるから英語の本を読む。すると、本は読めると面白いからもっと読む

まあ、その繰り返しで、リーディング力を身につけるってことか……なんか英会話と反対だね
英会話とリーディング力の違い


ちなみに、アメリカで暮らしていた姉弟でこんな話が紹介されています
とあるアメリカで3年間ほど暮らしていた日本人家族が、日本に帰国したそうです。その家族には姉弟がいました。
姉は6歳、弟は3歳。帰国後、英語がペラペラだった弟は、日本の小学校に通います。するとあれだけ得意だった英語をすっかり忘れてしまったようです。
一方、6歳のお姉ちゃんは日本でもインターナショナルスクールに通うのではなく、英語力を伸ばしていったようです。
ふたりにどのような違いがあったのか。それが「リーディング力」。
英会話で話すことができただけの弟とは違って、お姉ちゃんはアメリカの小学校で「英語のリーディング力」を身につけていた。
そして、日本に帰国するときには英語の本をひとりで読めるようになっていた。帰国後も読書(英語の本)を継続することで、自主学習で英語力を伸ばしていったそうです。
なぜTLCフォニックスが選ばれるのか?
TLCフォニックスのサイトの動画です。
この方がTLCフォニックスの船津徹先生です。

正直あまりこれと言ってないのですが、あえて書くならデス
- リアル体験はない
- おもちゃ・玩具がない
先ほどのメリットでも書いた「英語を話さなくても安心できる」の真逆になりますが、リアルで先生とかと話すことがないので、どのくらい身についているのかは正直わかりません。

クイズに答えたりすることはできますが、英語でペラペラ話をすることはありません

英会話みたいに、みんなで話をしたりではないんだもんね

そう。あくまでも黙々型というか、動画を観てクイズをして、ワークシートをする、リーディングのための教材デス

それがデメリットに感じるなら、違う教材がいいかもね

そう思いマス。英語で色々な人と話をしてほしい!と思われる方には向いていないかもデス

もちろんその過程として、TLCフォニックスを取り入れるのは良いかもだけどね

TLCフォニックスはどちらかと言うと、学習英語に近い感じなので、おもちゃはないです

キャラクター的なものもいないもんね
ベネッセの「こどもちゃれんじEnglish」との比較
うちでは「こどもちゃれんじEnglish」も受講していたので、おもちゃで楽しみながら「ABC」を学ぶことはできていました。

ただこれも判断が難しいですが、TLCを始めると「こどもちゃれんじEnglish」にあまり興味を持たなくなりました

なんか簡単になってくるのかな?

それより「トド英語」とか「Khan Academy Kids 」の英語アプリを楽しんでするようになってマス

小さい頃というか導入の頃には、おもちゃはあっても良いけどって感じだね

どれかひとつで満足いくっていうのはむずかしいから、大変だけど使い分けも必要かも

長くなった割に、感想が薄かったらすみません。実際のどのくらいの身についたかなどの判断で言うと、正直親もわかりません。

でも確実に言えるのは、フォニックスを理解しているというコト
そして、次の段階でもある「サイトワーズ」などは、またまたむずかしくて、少し苦戦している様子です。

でも、そんな苦戦を乗り越えながら6ヶ月かかるビギナーコースは完走しました(実際には7ヶ月くらいで)

そんなTLCフォニックスの料金です。公式サイトにもありますが一応デス
- ビギナー 36,000円
- インターミディエット 72,000円
- アドバンス 72,000円

つまり、もし3つのコースを完走したら合計18万円か

その価値はあるのか? うちではあると判断して、2つ目のコース(インターミディエット)に進んでいます。
「はまキッズEnglish」でも導入
ちなみに関西の中学受験では有名な「浜学園」が運営する「はまキッズEnglish」でも「TLCフォニックス」が導入されたようです。
オンラインで観る仕組みは同じようですが、もし通える方で、講師に就いてもらいたいみたいな方にとっては良いのかもしれません(もちろんプラスでお金かかりますが)。

ひとまず、TLCフォニックス良いかも?と思った方は、7日間の無料体験コースを試してみてもいいかもデス

勧誘とかある系?

まったくないデス。何ならその後に役に立つメルマガだけきたりしますが、解除も簡単デス

じゃあひとまずやってみる系?


この記事が少しでもあなたの役に立てば幸いです。最後までお読みいただいてありがとう!ラーメン♡