シナリオセンター通信講座基礎科を受けて、評判と比較してみた
いつかドラマの脚本を書きたい!そんな思いで脚本の勉強をする方法を調べた。
思いはあるものの物理的に東京、大阪の教室に通うことは難しかった。そんな僕が、散々調べて迷った結果、シナリオセンターのシナリオ通信講座の基礎科を受講した。
その経験から思った事や感じた事を書いてみる。
まず、シナリオ・センターとはシナリオの書き方、脚本の書き方を講座・ゼミで学べる学校です。 シナリオコンクールの9割をシナリオ・センター生が取られてたり、業界で一番多くプロのシナリオ作家・脚本家、小説家を輩出しているスクールです。
なので出身ライターの方々も豪華です。
主な出身ライター
少し古い情報ですが2018年7月のドラマだけでも、
- 浜田秀哉さん「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(CX)
- 森下佳子さん「義母と娘のブルース」(TBS)
- 李 正姫さん「覚悟はいいかそこの女子。」(TBS)
- 寺田敏雄さん「刑事7人」(テレビ朝日)
- 真部千晶さん「遺留捜査」(テレビ朝日)
- 古家和尚さん「ハゲタカ」(テレビ朝日)
- 大北はるかさん「グッド・ドクター」(CX)
- 後藤法子さん「チア☆ダン」(TBS)
- 幸 修司さん「バカボンのパパよりバカなパパ」(NHK総合)
- 岡田惠和さん「この世界の片隅に」(TBS)
などなど。これが全部ではないのに沢山いらっしゃいます。
ちなみには僕がシナリオセンターを知ったきっかけは出身ライターの森下佳子さんです。実はこの森下佳子さんが書かれたドラマが凄いんです。
- ドラマ版 世界の中心で、愛をさけぶ(TBS)
- 白夜行(TBS)
- JIN-仁-(TBS)
- とんび(TBS)
- ごちそうさん(NHK)
- 天皇の料理番(TBS)
- おんな城主 直虎(NHK)
などなど、僕の心を熱くさせたドラマの脚本家の方です。
中でもセカチューは僕の考え方を根本から変えてくれたと言っても過言ではありません。そんなドラマの脚本って誰が書いてるんだろう?
そんな疑問からシナリオセンター、ついてはシナリオを書く職業を知ったというわけなのです。
まず、早々に意味はあるのかという結論からいきましょう。
僕の答えはシナリオ通信講座基礎科を受講する意味はある!です。
もちろんまだ何の実にもなっていない僕が言っても何の説得力もないですが、間違いなく脚本家への道を一歩づつ歩んでいる事は間違いないと信じています。
通信と通学、どう違う?
僕は田舎に住んでて、東京・表参道にも大阪にも通える距離ではないので早々に通うことは諦めました。でも、言葉は悪いですが中途半端な距離感の方は迷うと思います。
本当に目指したいという強い気持ちのあまり
- ちょっと無理すれば通えるんじゃないか
- プロになるためにはそのくらいするべきじゃないか
など考えちゃうと思います。でも、通信をした僕が思うこと。それは通学の時間を別の時間に回したほうが良いということです。
もちろん通学の電車の中にアイデアが落ちてたり、考える時間になったり、そんなこともあると思います。でもまずは初心者。
初心者に必要なことは正直アイデアよりも基本。
僕はそんなことを基礎科で学んだような気もします。
もちろん、いずれ大事なのは内容。でも、コンクールに挑戦して、書き方を間違っていれば読む前に落ちる。そんなことは実際に多くあるようです。
まずは初心者。
コンクールに挑戦して読んでもらえるまでの基礎作りが重要です。
その段階では正直、通信も通学も変わらないと思います。
郵送で脚本の書き方をチェックしてもらう
ただの独学とは違うこと。
それは自分の書いたシナリオをチェックしてもらえるということです。
僕自身もそうだったのですが、正直文章を書くことは難しくはありません。なぜかというと字は書けるというスタートラインにはとっくに立ってるから。
ある程度の基礎を学んで、シナリオを書いていると恐ろしく出来た気になります。これは不思議です。
もしもピアノだったら初心者だとすぐにわかるのに、文章ではわかりにくいのです。(もちろん先生方はわかると思いますが)
基礎科ではまるで文通のように、毎回の課題を郵送でチェックしてもらいます。
シナリオ通信講座基礎科の課題
通信講座の内容は簡単に言うと、毎回お題があります。
お題とは例えば「非常口」をテーマにシナリオを書いてみるという事です。
でもその前に、まず脚本の書き方を勉強します。
ト書きは3マス開けるなどです。
こんなことは講座を受講しなくても本に載ってると思いますが、コンクールでは汚いシナリオは読んでもらえません。そもそも大体の応募者を落とすつもりだからです。
最後まで読んでもらえるなんて、夢のまた夢。
だから基本に忠実に。
それが絶対ではなくても余計なことで弾かれないようにする。
シナリオ通信講座基礎科では、そんな基礎を10回の課題で学んでいきます。
僕自身シナリオセンターを受ける前に、独学と他のスクールなど色々と迷いました。
僕は森下佳子さんが好きだったのでシナリオセンター一択でしたが、
日テレのスクール
https://www.ntvg.jp/writing/
日本シナリオ作家協会のシナリオ講座
https://www.j-writersguild.org/course-top.html
日本脚本家連盟のスクール
https://www.writersguild.or.jp/school
などなど本当に色々あります。
シナリオの勉強。正直そんな甘くありませんでした。課題をこなしていくのは特に難しくない。じゃあ何が難しいのか?ただただ基礎を続けていくのが難しかったです。
すぐに自分を特別扱いしてコンクールに出したくなる。
でも基礎がなっていない脚本がまぐれでも選ばれることはない。その思いの繰り返しです。ネットでいろいろ調べました(この記事もその中の一部でしょうが)。
でもスタートラインに立つ事からしか始まらない!
正直スクールなんてどこでもいい。
基礎を教えて走りだす準備をしてくれるのはどこも同じだと思う。
そう思います。プロになればプロデューサーさんとか諸々縛りが出ても、素人のうちに縛りなんてない。見たこともないような脚本を書いてください、しかない。
コンクールの受賞を狙うなら、シナリオスクールに意味はある。スクールを選ぶなら好きなドラマか映画の脚本家の出身スクールがいい。以上です。
今はコンクールではなくても、作品を発表できる場はたくさんあります。どの道を選んでも、基礎はある程度あるに越したことはない。
誰かに教えてもらえる環境ではないのなら、ネットで調べた情報や本だけでは少し不安なのなら、スクールに意味はあると思います。
最後までお読み頂き、どうもありがとうございました!いつかあなたの物語を楽しめることを楽しみにしています!